緑化
建物緑化の必要性
街の建築物のほとんどがコンクリート構造のため、郊外と比べると都市の温度は5℃近く高い高温度が形成され、そのためヒートアイランド(熱の島)現象と呼ばれている。夏季における熱帯夜の日数は増加傾向にあり、寝苦しい夜が続き、冷房負荷の増大を招いている。地球温暖化防止や省エネルギーの観点からも重要な課題であり、根本的な施策が急務となっている。
都市の建築物と緑を融合する事により、温暖化の元である二酸化炭素の吸収をはじめ、酸素の供給、気温、湿度、日照日射の調整等の物理的環境調整効果、また、心理的な安らぎを受け、生態系の確保、景観の問題、視覚的効果等が増すことを理解し、認識する必要があります。
今後の都市発展は、地域の気候特性を重視し、緑を最大限に生かした自然度の高い環境共生型都市づくりの発想の技術開発、緑化を有効的に取り組んだ建築物(グリーンアーキテクチャ)を中心に、自然系を極力乱さない地球にやさしい都市づくりの手法としても、建築物をできるだけ緑化し、緑が都市の中に存在するように着目し、大面積が緑の都市気候調整効果や、屋上緑化、壁面緑化による熱環境調整効果の必要性を推進していかなければいけないと考えます。
壁面緑化
壁面緑化は、夏季での西壁の日射量は南壁に比べて多いため、西日対策は、防暑の対象となる。ツタが無い場合とはわせた場合を比べてみると、夏季の晴天日における外壁表面温度は45℃にも上昇し、室内側は夕方時でも35℃に達してしまうが、ツタをはわした壁面は、ツタ自身の葉面の表面温度は若干上昇するが、西壁面への日射の影響はほとんど無い。それは、壁面から葉の先まで20cm近い空気層があり、重なった葉で日射がさえぎられるので、熱は空気層が緩衝帯の働きをし、壁面への伝達を防止しているからである。屋上緑化
夏季の晴天日における建物の屋上モルタル表面温度は50℃以上を超え、都市の一番の熱放出の元となっている。マンションの最上階に住んだ方は、夏季に天井からの太陽熱の焼け込みを体験し苦労した方、また、建物自身の屋上防水が太陽光により劣化し、建物の耐用年数に影響があり、補修再建に頭を痛めているのが現状であります。
屋上緑化を施工した場合、植物の蒸散作用と、土壌の働きによって、太陽光の日射外気温の変動の影響が、室内側表面温度を完全に維持するものと思われる。既存の建築物に屋上緑化を施工するにあたり、最大のネックが重量の問題であったが、植物、土壌ともに試行錯誤の研究で、現在その問題は解決している。
多肉植物を植えたばかりのころ
半年後、だんだん増えてきたところ
1年後、緑一面に広がったところ